JOURNAL vol.2
JOURNAL vol.2
loopoolの服は
全て残反から出来ています。
新しい資源を作らず、残資源を
原料とした環境に配慮したモノ作り。
この活動は、私たちだけではなく、
様々な方の協力の元に成り立っています。
そんなloopoolの理念に共感してくださる
企業や人、モノにフューチャーしながら
ブランドの魅力を
お伝えしていくジャーナル企画。
第一回目は、1950年の創業以来、
数々のメゾンブランドの
生地を取り扱う輸入会社として
営みを続ける、株式会社メイワの
辻本様にお話を伺いました。
気がつけばSDGsに参加していた
── loopoolのコンセプトを
初めて聞いた時はどう思われましたか?
初めて聞いた時はコロナ渦だったこともあり、SDGsに特化したブランドを立ち上げるという企業は、私たちの知る中では
loopoolさんだけでした。
というのも、企業としてSDGsに取り組みたいが、前述のとおり厳しい時期的でもありましたので、
まずは事業を存続させることが優先されるような状況でした。
そのような中で残反を原料としたモノ作りをし、お客様が買いものをすることで“気が付けばSDGsに参加していた”という
誰もが参加しやすい取り組みにとても共感しました。
自分たちにはなかった
“残反が宝の山” という視点
── 残反から服を作る、
という事はなかなか想像しにくい
ことでしたか?
弊社の倉庫にある、さまざまな理由から残っている生地を見て、loopoolの皆さんが 「宝の山!」 と仰いました。
その視点と捉え方にとても感銘を受けましたね。
それは私たちが“残反”と思っていたものでしたから。
地下で眠っていた生地がSDGs活動の役に立てるということは、
とても喜ばしく、幸せな気持ちでいっぱいです。
その日から、私たちも残反に対して見方が変わりました。
丁寧に作られた
上質な生地の価値は変わらない
── 生地についての思いを
聞かせてください。
生地というものは、現地の職人さんたちと何度もコミュニケーションを重ねながら時間をかけて作りあげます。
だからどうしても 良い生地は大量生産ができないのです。
最近はアーカイブをご覧になる方やヴィンテージに反応される方も多いので、
良い生地は流行や時代に左右されること なく選ばれ続けていると実感しています。
丁寧に作られた上質な生地の価値は変わることがありません。
── メイワ様が考えるサスティナブル
ヨーロッパと日本を繋いできた経験から、SDGs先進国であるEUの取り組みをいち早く日本のお客様に
伝えていくことも大切な使命だと思っています。
例えば、イタリアには物を大切にする文化があり日本ほど消費主義が進んでおらず、古いものを手直ししながら
次世代まで受け継ぐのが当たり前の価値観としてあります。
上質な物はいつまでも価値が変わらず私たちの心を満たしてくれる、
そういう考え方もたくさんの方に伝えて行ければと 思っています。